ごみを燃やしてお湯を取る焼却炉 少煙くん 役所届出不要焼却炉
従来の焼却炉は、焼却の際に発生する煙を止めることが課題でした。煙の正体は、有機物が完全燃焼出来ずに発生する未燃ガスです。煙は完全燃焼させることで止められますが、そのためには助燃装置(以下、バーナー)を常時使用する必要がありました。
少煙くんの特徴は約500℃(※1)になると、バーナーを止めても、再燃焼室の構造だけで煙を止めることが出来ます。
※1 紙・木材・廃プラ・ゴムなど全ての物質、条件によって燃焼温度が異なります。
ここでいう燃焼温度は、煙(未燃ガス)から炎に変化する温度を指します。
少煙くんのメカニズム
①有機物を焼却した際に、煙(以下、未燃ガス)が発生します。
②発生した未燃ガスが再燃焼室に入ると空気と撹拌されます。
③空気と未燃ガスが撹拌されると再着火が起き、未燃ガスも完全に燃焼します。
従来の焼却炉では常時バーナーを使用する必要がありました。しかし、少煙くんでは約500℃になると自然に完全燃焼が起きるため、バーナーの使用時間を抑えることが出来、経費低減にも繋がります。また何と言っても、環境基準値をクリアしたクリーンな排気が可能です。
少煙くんの燃焼の流れ
従来の焼却炉は、発生した未燃ガスを送風機で再燃焼させるか、バーナーで未燃ガスを再燃焼させる方法を取っています。「少煙くん」は、 500℃まで温度が上がると、それ以降は送風機やバーナーを使わなくても、燃焼炎の勢いを使い、回転させて未燃ガスを再燃焼させます。
※重要※
上記の説明は、あくまで少煙くんの特徴(メカニズム)であって、500℃以上で燃焼させるという意味ではありません。
焼却炉の法律で、800℃以上で燃焼させないといけないため、炉内温度が800℃以上になるまではバーナーを付けていただくようにお願いします。
バーナーの熱ですぐに800℃以上になるためご安心ください。
イ 万能型焼却炉 少煙くん ラインアップ
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少煙くん KC-425AB
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役所届出不要
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独自技術の再燃焼構造により、煙の発生を抑制し煙が少ない
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酸性ガスに強い
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緻密性に優れている
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高温に耐えられる
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湿り気の多いガスに強い
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800℃以上の高温で燃焼するため、ダイオキシンの生成がほとんど無い
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扉の開閉が簡単で片手で開け閉めが可能
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少煙くん KC-750AB
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役所届出不要
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特許技術により最適燃焼状態を維持
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タイヤを燃やしても、特許技術の二次攪拌燃焼で多くの酸素と反応させ、再燃焼室から気圧差で煙を外部に放出出来るため、灯油バーナーを使わずにタイヤの煙を止める事が可能。この独自技術により、お客様の産廃処理費用削減に大きく貢献。
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最大開閉時横400X1,200㎜と大きく、灰の取出しが簡単
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特殊耐火キャスター構造により、酸性ガス、水に強い
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緻密性に優れている
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高温に耐えられる
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湿り気の多いガスに強い
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少煙くん KC-750TR
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役所届出不要
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ごみを燃やしてお湯を取る事が可能
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特許技術により最適燃焼状態を維持
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タイヤを燃やしても、特許技術の二次攪拌燃焼で多くの酸素と反応させ、再燃焼室から気圧差で煙を外部に放出出来るため、灯油バーナーを使わずにタイヤの煙を止める事が可能。この独自技術により、お客様の産廃処理費用削減に大きく貢献。
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最大開閉時横400X1,200㎜と大きく、灰の取出しが簡単
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特殊耐火キャスター構造により、酸性ガス、水に強い
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緻密性に優れている
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高温に耐えられる
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湿り気の多いガスに強い
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イ 万能型焼却炉少煙くんの仕様
製品名 |
KC-425AB |
KC-750AB/TR |
火床面積
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0.36㎥ |
0.49㎥ |
火焼容積
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0.39㎥ |
0.49㎥ |
焼却能力
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21.42kg/時 |
29.16kg/時 |
寸法
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高4,120X横1.350X奥1,000mm |
高4,460X横1.550X奥1,000mm |
重量
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1,200 Kg |
1,600kg |
投入口 (縦 X 横)
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950 X 400 mm |
1,200 X 400mm |
イ 焼却炉の法律
ダイオキシン類対策特別措置法平成12年1月15日施行
火床面積0.5㎡以上(※1)、焼却能力50kg/h以上(※2)の廃棄物焼却炉が対象で以下の義務があります。
※1 火床面積とは、一時燃焼室の床面積のことです。
【SC600】一時燃焼室内径φ790mmの面積=395mm×395mm×円周率=約0.49㎡
※2 焼却能力とは、1時間あたり何kg焼却できるかを表します。計算方法は別紙「焼却能力算定方法」を参照
1.届出の義務
設置60日前までに、都道府県知事に届出をすること。
2.ダイオキシン類の測定
年1回以上排ガス・ばい塵・焼却灰等(※3)を測定し、報告すること。
※排ガスとは煙突から排出される前のガスで、ばい塵は集塵装置から排出される灰。焼却灰は、燃焼室から排出される灰です。
3.ダイオキシン類の排出基準
火床面積0.5㎡以上2㎡未満または、焼却能力50kg/h以上200kg/h未満の廃棄物焼却炉の場合は、排ガス …… 5 (ng-TEQ/m3N )ばい塵、焼却灰 …… 3 (ng-TEQ/m3N )です。
※焼却炉少煙くんは火床面積0.49㎡未満、焼却能力49kg/h未満であることから、上記3つには該当しない焼却炉です。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律平成14年12月1日改正施行
規模にかかわらず、すべての廃棄物焼却炉に適用されます。(焼却設備の構造基準)
1.空気取入口及び煙突の先端以外に焼却設備内と外気とが接することなく、燃焼室において発生するガス(以下「燃焼ガス」という。)の温度が摂氏800度以上の状態で、廃棄物を焼却できるものであること。
2.燃焼に必要な量の空気の通風が行われるものであること。
3.外気と遮断された状態で、定量ずつ廃棄物を燃焼室に投入することができるものであること。(ガス化燃焼方式、その他の構造上やむを得ないと認められる焼却設備の場合を除く。)
4.燃焼室中の燃焼ガスの温度を測定するための装置が設けられていること。
5.燃焼ガスの温度を保つために必要な助燃装置が設けられていること。
※焼却炉少煙くんは上記5つの構造基準に適合した焼却炉です。
消防法据付面積2㎡以上の炉が対象です。
【SC600】据付面積 約1.5㎡ 【SC300】据付面積 約1.2㎡
1.届出の義務
設置7日前までに消防長に届出をすること。
※上記の通り焼却炉少煙くんは届出の対象外です。
2.設置基準
焼却炉少煙くんは摂氏800度以上で燃焼する開放炉以外であるため保有距離は以下の通りに設置してください。
・上方 …… 2.5m以上 ・側方 …… 2.0m以上 ・前方 …… 3.0m以上 ・後方 …… 2.0m以上
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